当院で扱う脊柱に関する治療テクニック

FMT（Floating　Manipulative　Technique）

体幹を固定し、椅子を下げることによって腰部にかかる重力を取り除きます。この状態で腰部を前後、左右、 回旋の方向に動かして、椎間板に栄養を循環させます。

 

 

上半身の重みを軽減させるだけで、多くの患者さんは腰の痛みが軽くなりその効果を実感します。
このように痛みをコントロールしながら、運動療法をなるべく早く開始します。
運動療法をおこなう事が根本的に治るまでの早道です。今まではなかなかアプローチすることのできなかった深部の筋肉に対してもストレッチを加えることができるようになりました。

 

Tompson　Technique

カイロプラクティックは100数年前にアメリカで開発された治療法です。
28個ある背骨のズレを治したり、関節部に正しい動きを回復させたりする治療法です。
確実で安全に施術するために様々な専門の治療器具が開発されました。
当院では重力を応用した全く痛みの伴わないトムソンベッドによる無痛矯正法を採用しております。

 

 

背骨には脊髄神経が通っています。また脊柱の両側には交感神経幹が背骨に沿って下行しています。
背骨がズレてしまうと、神経の伝達が低下し、脳からの信号が伝わりにくくなります。
そして神経の行き先の筋肉や臓器の機能に障害をもたらし、病気が誘発されます。そこで神経生理機能を科学し人間の身体に対する自動運転機能を最良の状態に保つようにするためにカイロプラクティックという治療法が確立されました。
胸椎、腰椎、骨盤に分かれたアジャストテーブルを目的に合わせてセットし、瞬間的にドロップさせる際にターゲットとなる背骨を矯正します。

 

COX　Technique

コックス・テクニックは、米国のDr. James M. Coxが広めたためその名にちなんで名づけられました。特別に開発された特殊なベッドを用います。下肢の部分が上がったり下がったりすることと直接椎間板ヘルニアが起きている部分に手を当てることで局所的に牽引力を働きかけ、椎間板の内圧を下げて椎間板の突出を軽減させ、神経への圧迫を取り除きます。
また、椎間板ヘルニアは腰仙部以外は左か右に出ることが多いので痛い方を避けて側屈させ圧迫を減らします。コックス・テクニックは薬や注射を用いない腰椎椎間板ヘルニアの画期的な治療法です。

 

骨盤ブロック矯正

妊娠中の方、お年寄りで骨粗鬆の方、痛みがつよい方などは自分の体重を利用して骨盤を自然に元通りに整えていきます。元に戻す方向に三角形のブロックを骨盤の下に敷いて、患者さんの呼吸によって自然に矯正していきます。

 

アクチベーター

瞬間的にバネの力を応用した振動器具です。スピード、力、方向をコントロールして、ピンポイントで骨盤や関節の調整を行います。振動の刺激を数ミリ単位で調整して刺激をするので、頚椎など繊細な部分に応用します。

 

NTパッド

猫背の胸椎から、前彎の減少した腰椎に対して、自然なカーブを想定したパッドを背中に敷いて仰向けに寝ながら優しくアライメントを整えます。パッドに仕込んであるエアバルーンを膨らませることで、彎曲の深さを調整します。

 

ローインパクトトレーニング

腰痛予防、リハビリには体幹と下肢の筋力は必須です。痛みを伴う運動療法は有効ではないので、腰や下肢の関節に負担のかからない運動療法を行います。腰痛治療器プロテックののモビライザーの部分にハンドグリップを付け替えて、上半身のバランスを支え、重さを軽減させて運動療法を行います。体にとてもやさしい運動療法なので年齢、症状、痛みに関係なくどなたでも安心して行うことができます。